日高屋のチゲ味噌ラーメンの肉がささやか
どうも、ササキ(@simpson_sasaki)である。
最近3〜4個上の先輩がバンバカ「結婚」という儀式を執り行い始めているのをFacebook上で観戦し、Facebookが如何に公共のSNSなのかということをマーク・ザッカーバーグは周囲に知らしめようとしているようだが、私を前にしてはFacebookもただのSNSである。
マーク・ザッカーバーグの障壁になる人間、そう、それが私だ。
そして、そんなマーク・ザッカーバーグを凌ぐ私は、マーク・ザッカーバーグが来日した際にでも連れて行ってやろうと考えている日高屋に訪れていた。日高屋、というと一般的には中華料理を扱っているチェーン店であるが、そのクオリティとクオンティティの両側面から大学生から社会人、齊藤京子まで、年齢や職業の壁を超えて愛されるという偉業を成し遂げている。
そんな日高屋にいる50代後半のおばさんは「お湯もらえます?え?ダメなの?」「ここちょっと寒いんだけど」と文句をつける節があるため、あまり日高屋に向いているとは思えない。日高屋はメシを注文してサッサと食すだけの場だ。普段から行き慣れているちょっとお高めの中華料理店として入店した可能性が高いが、とりあえず日高屋の秩序をこれ以上乱さないでくれ、と私は願った。
そんなおばさんたちを横目に、私は「チゲ味噌ラーメン」を単品で注文した。昨夜の晩飯はキムチチゲだったのだが、本日の晩飯も「チゲ味噌ラーメン」ということで、最近は「チゲ」している。韓国料理屋に少人数で来ている女は大抵「え?それってさあ、『好き』、なの…?」という熱い(チゲい)恋バナを繰り広げているため、BGMとしては適度に楽しめることが判明した。
追記しておくと、日高屋は迅速である。私が高尚なことを考えている際に、「チゲ味噌ラーメン」はすでに私の目の前にあった。早速ラーメンを汁に絡めて口に運ぶと、「ああ、公共哲学」という言葉が口を衝いて出る。程よい辛さと、味噌の甘さが口に広がるその瞬間、口の中で異変を察知した。
「何か豚肉のようなものが含有されている…」
ここで「何か豚肉のようなもの」と表現した理由は、その「豚肉のようなもの」があまりにも細やかだったからだ。まだ豚肉かどうか確認が取れていない。私は汁をジャブジャブかき分け、先ほどまで文句をつけていたおばさんの視線を諸共せず、汁をジャブジャブした。
すると発見したのである。
細やかな豚肉を。
「チゲ味噌ラーメン」であるため、豚肉の含有量にまで目を向けていなかったのがこちらの落ち度であるが、それにしても細やかではないだろうか。きっとこの細やかな豚肉をつなぎ合わせればやっと0.5枚のパーフェクトなポークが完成するに違いない。私は急いで細やかな豚肉を探した。
しかし、なかなか卵と絡み合っていて発見することができない。
私は結局、この「チゲ味噌ラーメン」の豚肉含有量を知らぬまま完食してしまった。画面の前の諸君、是非とも日高屋に行った際は「チゲ味噌ラーメン」の豚肉がどれぐらいのものなのか調査してほしい。
現場からは以上である。