揉み消してブス
どうも、ササキ(@simpson_sasaki)です。
結婚から一番遠そうな席に着席しているのが私ですが、そんな私は大学の授業で「結婚の哲学」とやらを受講しています。日本語よりドイツ語が得意で結婚暦のない教授ですが、「性のハーモニー」という言葉を使用したあたりから彼の「童貞」を感じました。
この講義は、講堂で行われているため、たくさんの生徒が受講しています。まあ、すなわち「楽単」というものなので、生徒の意識は比較的低めです。
本日の授業で私の隣に2人の男子大学生が座っていたのですが、彼らは90分間永遠と話し続けていました。「うるさい」とかそういう域ではなく、「よく90分も話がもつな。女子大生かよ。うるせえな。」と思って聞いていました。私の隣には友人が座っていたのですが、私であれば90分も話がもちません。90分話せる能力あるんならお前らが講義してこい。
そして彼らの話題はもっぱら「恋バナ」で、マクドナルドで駄弁る女子高生やスタバで駄弁る女子大生の姿を彷彿とさせました。私はフェミニスト(仮)なので、「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」といったジェンダーステレオタイプな考え方には批判的なのですが、「結婚の哲学」という講義を受けながら「恋バナ」する男子大生は徹底的にディスりの対象となることを覚えておいて頂きたい。
私が暗記した彼らの会話は下記の通りです。
「28歳の人なんだけどさあ、ちょっと子どもっぽくて。愚痴が多いんだよね〜。まあ嫌いじゃないんだけど。極力こちらから手は出さないようにするわ」
「その人と帰りがけにさ、手を繋ぎそうになっちゃって(笑)」
「まあ、俺は空いてる時間はずっと一緒にいたいって思ってたかな」
「てか、〇〇(友人の名前)さ、『可愛い女の子周りにいないんだよね』って自分が言い寄られるスタンスで話してくるから、俺まじでキレそうだった」
「ナオミって名前の子、大抵可愛いのにさあ、アイツはブスだよな」
「名前に『貴』が付いてる子も可愛い。」
この話の流れから、この男子学生の顔面偏差値は70あたりだと推測しました。その場で、顔面まで見ることはできなかったため、ちらりと見える服装(黒のスキニー・ロングコート・革靴)及び「28歳」の女性を誑かすという発言からの判断です。「イケメンでモテると恋バナを始めるのか」と新事実に驚愕しながら、私は授業を受け続けたのでした。
講義を終え、席から立ち上がると、彼らの顔を拝見することができたのですが、思わず隣にいる友人に
「え?『自分が言い寄られるスタンスで話して』たのに、ブスだったね!」
と漏らしてしまう程度には、顔面偏差値が高くありませんでした。「どんなイケメンが恋バナしてんだろうな」とウキウキしていた私の心は希望から絶望に代わり、「ナオミに謝ってほしい」という思いが胸中を占める結果となりました。
先ほどまでは「イケメン」が話しているからこそ許容できると考えていたセリフが一気に崖から落ちて、制御不能な苛立ちを催すようになったので、全てのセリフにツッコミを交えてもう一度紹介させて頂きたい。
「28歳の人なんだけどさあ、ちょっと子どもっぽくて。愚痴が多いんだよね〜。まあ嫌いじゃないんだけど。極力こちらから手は出さないようにするわ」
→ 手出してもらったら「ありがとうございます」ってちゃんと礼を言ってほしい。
「その人と帰りがけにさ、手を繋ぎそうになっちゃって(笑)」
→「手を繋ぐ」ぐらいで報告してくるお前の「童貞力」が高い(笑)
「まあ、俺は空いてる時間はずっと一緒にいたいって思ってたかな」
→いい加減彼女を解放してあげてください。
「てか、〇〇(友人の名前)さ、『可愛い女の子周りにいないんだよね』って自分が言い寄られるスタンスで話してくるから、俺まじでキレそうだった」
→自分が言い寄られるスタンスで話してるから、私まじでキレそうだった。
「ナオミって名前の子、大抵可愛いのにさあ、アイツはブスだよな」
→安心しろ、お前もブスだから。
「名前に『貴』が付いてる子も可愛い。」
→お前は絶対『貴』付いてないだろうなw
「自分をブスと認識しているブス」と「自分をイケメンだと錯覚しているブス」はどちらの方が社会に良い影響を及ぼすのでしょうか。これは私の中の永遠の議題となりそうです。