「〇〇+い」にすれば何でも流行語っぽくなる。
こんにちは、上顎を火傷しているササキです。
「エモい」
この「エモい」という語は、みなさんが普段利用している、または耳にしたことがあるアドジェクティブ、つまり形容詞だと思います。
日本語俗語辞書によると
エモいとは、心に強いインパクトを与えるさま。涙もろいさま、なんとなく寂しい・悲しい気持ち。
と定義されているようです。
私は一般的に「エモい」という単語は使わず、何でもかんでも「すごい」という単語を使う傾向にあるため、これを機にボキャブラリーの増築を図りたいと思いました。
しかし、ひとえにボキャブラリーを増やすといっても、何をどうすればいいのか皆目見当もつきません。
「本を読めばいいじゃないか」
そう画面の前の皆さんはそう思ったでしょう。
しかし、言語の発達が著しい昨今、私たちはただ単に外部のリソースから言葉を吸収しているだけでは時代に追いつけないと思うのです。
逆に、「やれやれ、やっと時代が追いついたか…」と言えるくらいの立場にならなくてはいけない。
そう考えた私は、現代の流行語のフレームワークに則り、新たな語を作成することにしました。
目次
①現代語のフレームワーク
まず、「キモい」「ウザい」など普段からよく使われる語は
「気持ち悪い」=「キモい」
「うざったい」=「ウザい」
といったように、形容詞を短縮した形であることが伺えます。
しかし、最近では「エモい」など
「emotion(エモーション)」+「い」=「エモい」
といったように、名詞に接尾語「い」をつけて形容詞化する方法もあるようです。
②元になる語を選択し、作成に取り掛かる
では、上記のフレームワークに則り、早速新単語を作成していきましょう。
まず、「気持ち悪い」「うざったい」などのように元になる語を探さなければなりません。
こういった現代語は、日常生活及びSNSで使用されることにより、普及していくため、いかに日常生活及びSNSで使いやすいか、を考えて選定していく必要があるでしょう。
例えば、SNSをいじっている際に、突如として現れる「今月のデータ量を超えました」という表示に対してみなさんはどう感じますか?
これはきっと「悲しい」でもなければ「うざったい」でもない、「ついにきたか」といった、まるで8月の電気代が冷房の使いすぎで跳ね上がってしまった時のような表現しがたい感情だと思うのです。
自分が多用していたことは理解していたにも関わらず、いざその結果を目の前にすると怯んでしまう、そういった感情。
毎月1回は必ず訪れるであろうこの悲劇に対して、それを表現する術がないというのはあまりにも残酷ではありませんか。
きっと「今月のデータ量を超えました」という通知が来た際に使える新たな語として創作しておけば、きっと誰かが毎月1回は使用してくれるはず。
そう考えた私は、「エモい」のフレームワークに則り、この語を考えました。
「Over GB(オーバーギガバイト)」+「い」=「ギガい」
「ギガい」、一応それっぽく収まった感じではありますが、どうしても一番の肝とされる「Over」を活用できていないように思われます。
「ギガい」の前に「超」をつけることにより「超ギガい」とすれば「超越したGB」ということで「今月のデータ量を超えました」を表現できるのかもしれません。
しかし、既存のものを使いたくないという不屈の精神があるため、ここでは「Over」の「お」をそのまま「ギガい」に取り付け、「おギガい」ということにしておきます。
③「おギガい」の使用方法
早速新しい言葉「おギガい」を作成したので、その使い方も記述しておきましょう。
<例>
A「今日は井上涼さんの動画を見よう!」
※「ぜんぶマシになーあれ 」:神様のセンスがないために、私はこんなについていないのだという悲痛な訴えをコミカルに表現した作品。
※「YADOKARI 」:極力働かずに家にこもりたいという悲痛な訴えの対処法を「YADOKARI」に見出した作品。
ピロンッ「今月のデータ量を超えました。」
A「おギガい!(意:ああ、データ量超えちゃった!)」
ちなみに、これらの動画はパラレルワールドに在住の魚ちゃんという人間からオススメされたもの。
▼魚ちゃんに関する記事
大学4年生の魚ちゃんはこういった動画を眺め続けているため(闇は深い)、データ量を人よりも超えやすい傾向にあります。
データ量を超えやすい彼女にこの「おギガい」という言葉を特に捧げます。
④新しい言葉づくりのまとめ
フレームワークに沿えば(沿わずとも)、たくさんの新しい言葉を作成することができます。
しかし、大切なのはその作成した後の話でしょう。
使われない言葉は言葉ではなくなる可能性が高いため、どうやってその言葉を普及及び存続させるのか、考えなくてはなりません。
現段階では、「おギガい」はパラレルワールドに譲渡する予定であるため、この現実世界からは払拭されますが、またどこかで新たな言葉を作成できれば幸いです。
私の上顎は未だに火傷したままでした。