ジモコロ「ジモト」写真展に行ってきた。
どうも、深爪が激しいササキです。
幼馴染からポークピッツと称される指を持つ私ではありますが、長年愛用するものに対して自然と愛着が湧くように、この指にも愛着が湧き始めました。
だから何だよってね。
お前の指事情とかどうでもいいわっていうか指事情ってなに?
そんな私は先週のことではありますが、どこでも地元メディア『ジモコロ』とフリーペーパー『鶴と亀』がコラボした写真展「ジモト」に言って参りました。
新宿御苑近くの、アイデム フォトギャラリー シリウスで開催されていました。
入場料は無料というコスパの良さ(もはやコストはかからない)。
コーヒーの飲みすぎで手が痙攣している最中だったため、右手が疼いて展示物を破壊してしまわないか不安だったのですが、事も無げに中へ入りました。
運よく周囲には誰もいなかったので、私の右手の疼きに感づかれることはありませんでした。「これで心置きなく鑑賞できる」と私は心底ホッとしたのであります。
写真展を見回しての初感は「じいさんばあさん祭り」、この一言につきました。
「地元で活躍するイケメンの写真でもあればいい」という下心があった私としては、恋愛対象年齢の急激な上昇についていけなくなってしまったので、ごく普通に写真を鑑賞する気持ちで臨むことにしました。
しかし、そこはジモコロ。
おっと?
またしても急激に「普通」という価値観をぶち壊してきます。
多分、そこは通常足をかけるところではないと思うのです。
こちらのおじいさんは、ファンキー。
一狩り行かれそうな雰囲気です。
傘だけで応戦しようとするその勇姿、只者ではないとしかと受け取りました。
耳毛の自己主張が激しい。
白髪に黒色の耳毛。
耳毛に髪の養分を吸い取られているのではないかと疑うほど、根強く生えた耳毛です。
絶対この金歯、孫に見せがち。
私の祖母も入れ歯を使っていますが、よく孫に見せがちです。
孫も孫で「入れ歯」という非現実的なものに魅力を感じているのでしょう。
他にもまだまだたくさん写真があったのですが、右手が疼いてきたので写真はここまで。
私がこれらの写真を通して思ったのは、彼らはただの「じいさんばあさん」と評価するにはあまりにもファンキーでチャーミング、だということ。
「高齢者」という言葉を耳にすると、「介護」「老人ホーム」「虐待」「少子高齢化」などネガティブなワードを連想してしまいがちです。
実際、私も「高齢者に金を割くなら未来を託す子どもに回せ!!」というタイプの極端な人間なので、あまり良い印象はありません。
でも、この写真を見て、自分が将来なり得ないであろう子どもに対しては自分事のように考えられていたのに、自分が将来なり得るであろう高齢者に対しては他人事のように考えていた節があったと気付かされました。
そして、もし自分が高齢者になったとき、こんなファンキーでチャーミングに生きられているのだろうか?とも思います。
自分が知らないだけで、力強く生きている人たちがいるのも事実で、そこに目を向けていなかったのは落ち度だったなあ〜。
気づきが得られた「ジモト」写真展でした。
みんなも行ってみてねと言おうとしてもすでに終わってるのでちょっと残念ですね。