【ベビーシッター流】子どもへのポジティブな指導の仕方
どうも、カオスが足りていないササキである。
先日の記事で中高生時代の校則が珍妙だということを書いた。
最近、子どもに関わるアルバイトをしていて思うのは
「〜しちゃダメでしょ!やめなさい!」
という言葉がよく使われるということだ。
例えば、廊下を走ったり、危ないことをしているときにこの言葉をよく聞く。
上記の記事で言えば、校則を破ったら、
「眉毛剃ったね?ダメでしょう。はい、眉毛誓約書書いて。」
「キーホルダーは10cm以内のもの1個まで。はい、それ外しなさい。」
と言われるのと同等のことである。
「どうしてダメなんですか?」と聞けば、教員側はそれらしい答えを返してくるだけで、生徒側が納得するようなものでないことは明らかである。
学生を指導する立場にいる大人として、この「〜しちゃダメでしょ!やめなさい!」はとても重宝される言葉だと、私は思った。
ただその言葉を発して怒鳴れば、子どもは今やっている悪い行いを直ちに止めるからである。しかし、その言葉の効力は一時的なもので、子どもたちはまた直ぐにその悪い行いを始めるのだ。
なぜなら、多分ふわっと「これはやってはいけない」と思っているものの、彼らはなぜそれがいけないことなのか理解できていないからである。
私も時々「ほら!それやめな!」と言葉にしてしまうことがあるのだが、それで子どもたちの態度が改まったことはほとんどない。
だから、この「〜しちゃダメでしょ!やめなさい!」をあまり使わないようにしている。
「なんでこれがいけないと思う?」
「これって安全?それとも危ない?」
「もし、ここから落ちたらどうなると思う?めちゃくちゃ痛くない?」
という言葉をかけ、子どもたちに考えさせるようにしている(つもりである)。
中にはおちゃらけた態度で
「ん〜、危ない(笑)でも大丈夫〜!」
と平気な顔をして言ってくる子どももいるが、
「うん、危ないね〜」
と言って止めてくれる子どももいる。
上記のような場合は、大人の気を引きたいか、それともその危ない行為を楽しんでいるかのどちらかな気がする。
大人の気を引きたい子どもに対しては、「ふ〜ん、あっそう。私向こう行くね〜。」と言って流せば自然と「ええ!待ってよ〜!」と後を付いてくる場合が多い。
逆にその危ない行為を楽しんでいる場合は、怪我をしたら元も子もないので、「よし!自分でやめられますか?それとも私の手伝いがいる?!」と言って無理やりその行為を終わらせるようにしている。
また、もう一つ役に立つのが、子どもたちの注意を危ない行為から逸らすことである。
危ない行為をしている子どもに「それ危ないからやめなよ!」ではなく、
「ねえ〜、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけどさ〜」
「ちょっとこの遊び楽しそうだから一緒にしない?」
と話かけると、大きな確率で注意を逸らすことができる。
このやり方は「なぜそれがいけないことなのか」理解することには繋がらないが、「〜しちゃダメでしょ!」よりかは遥かにポジティブな指導の仕方であると思う。
子どもへの指導は難しいが、色々学び試行錯誤しながら取り組んでいきたい。