会って深まる仲、会って減っていくネタ。
どうも、ササキである。
一人で水タバコを吸いに行こうとしたものの、ヒヨって現在はカフェの片隅で大人しく身を潜めている。
誰か一緒に水タバコを吸いに行ってはくれないだろうか。
私自身、タバコは吸わない人間だが、水タバコとは一体どのようなものなのか。
日常に舞い降りた非日常に好奇心しか刺激されない。
そんな私は昨日、バイト後、友人Iと吉祥寺で密会した。
この記事でも登場した友人Iであるが、実はこの記事の三日前に密会していた。
つまり、彼女とは単純計算で言っても週3回は会っていることになる。
-友人Iとのアジェンダ-
9月12日(火) 某円寺にて23時スタート
9月14日(木) 新宿にて20時スタート
9月17日(日) 吉祥寺にて22時スタート
双方のバイト・インターンが終了次第、近場で落ち合うため、開始時刻は基本的にレイトだ。
また、これと言って飲みに行く友人もサークル仲間もいないため、双方の娯楽としての出費はここだけであると言っても過言ではない。
そんな「二人っていつも会ってるよね〜!仲良いね〜!」という生ぬるい言葉で終わるような関係ではない闇属性の私たちであるが、昨夜ある弊害が生まれていることが確認された。
それは、
「〜でさぁ、こんなことがあったんだよね。」
「あ、それ前も話してたね。」
「〜でさぁ、こんなことがあったんだわ。」
「あ、うんうん。この前聞いたわ。」
「〜でさぁ、こんなことがあったんだよね。」
「あ〜、聞いたね、それ。」
会いすぎて双方のネタが一向に更新されていないということである。
会う回数を重ねるたびに深くなっていく仲、
会う回数を重ねるたびに減っていくネタ。
私たちはその反比例に苦しむこととなった。
今では「あ、そういえばゴッドタンの後藤面白いよね」というクソしょうもない言葉しか発することのない私の口と、「学校へ行こうのマサーシーやばかったね」というクソしょうもない言葉しか発しない友人Iの口がただそこにあるだけである。
そして次第には、ネタが更新されていないことを双方が理解しているため、新しいネタを発するであろう時は
「ネタ、更新します。」
というクソしょうもない一言を挟まなくてはならないという無言の掟ができあがっていた。
赤から吉祥寺店で、レモンサワーとスミノフレモネードをすすりながら、鍋をちまちまとつつくネタ切れの私たちは一体どこへ向かっていくのだろうか。
その不安に苛まれながらも、友人Iはレモンサワーに入っているレモンを潰す勢いを止めることはなかった。また私もこの店長前も見たわと既視感を止めることはなかった。
そして店を出た後、友人Iは物思いに耽るようにそっとこう呟いた。
「どんな大人も小学生の時代があったと思うと不思議だね。
もし20歳のまま、30歳のまま生まれてきたら、どうなるんだろう。」
いくらネタが更新されていないからと言って、その収束のつかなさそうなたられば話は、どうなのだろう。
「それは、もう神が決めることだよね。」
神?神が出てきちゃうの?その答えに?
神で収束つけたの?まじかよ。
呆気にとられる私を余所に、楽しく話を続ける友人Iを見て、今日も平和だと思ったのであった。