(元)女子大生の非就職活動ブログ

いまはカナダにいるよ

初心者がブログを続けるコツは「真似すること」である。

 

私は真似に真似を重ねて生きている人間である。

それは小学校一年生の頃に遡るが、一番仲の良かった女の子が「うさちゃんマン」という可愛らしいキャラクターを描き、みんなの注目を総ナメしたことがあった。

 

当時から自己顕示欲の強かった私は「あいつ、うさちゃんマンで成功しやがって…」と日々枕を濡らし、どうやったら彼女を出し抜けるのかをただひたすらに考えていた。実に性根の腐った人間である。

 

そんなくすぶった想いを抱えていたある日、「うさちゃんマン」の作者である少女の転校が決まった。悲しい気持ちとは裏腹に、私はある名案を思いついた。この学校内における「うさちゃんマン」の著作権は彼女が消え去ると同時に消え去る。そこにうまく便乗し「あの子のことを忘れないために、今度から私がうさちゃんマン描くね…(涙)」とでも言っておけばそこから「うさちゃんマン」の著作権は私に委ねられるはずだろう、と。

 

見事その読みは当たり、私は小学校二年生になるあたりまで、あたかも私が「うさちゃんマン」の作者であるが如く振舞っていた。今思うと本当にどうしようもないクソ小学生である。そして、「うさちゃんマン」の一件で「どういったキャラクターが周囲にウケるのか」を把握した私は、「ぶたこさん」という独自のキャラクターを生み出した。

 

その華麗なるゴミクソパクリ技術は高校2年生になっても発揮される。友人がローラのモノマネをしてウケているのを見て「私もできそう。やってみよう。」とモノマネに踏み切った。そこで得た「モノマネ技術」により、私は文化祭のコンテストで優勝するなど、数々の華々しき栄光、そして大学デビュー失敗を経験することになったのだ。

 

以上のことから何が言いたいかというと「私は下手をするとコロッケ以上に真似に真似を重ねて生きている性格クソ悪女」だということである。

 

ブログにおいてもそうだ。「この人のブログ面白い。こういう風に文章を書いてんのか。まあ誰も気にしていないだろうから遠慮なく書き方パクらせてもらうでェ!」である。一時期「もはや日記とかそういう次元ではない」でお馴染み熊谷真士さんの文体を真似ていた時期があるが、先輩から「なんかパクってるでしょ」と言われあっさりバレた。

 

manato-kumagai.hatenablog.jp

 

つまり、パクってるのかパクってないのか分からない微妙な距離感で攻めていかなければならない。そのことに気づいた私はできるだけ熊谷真士さんから物理的な距離を置き、「今熊谷さんだったらこういう風に記述するだろう」という100%の憶測で書くことによって、ようやく自分のアイデンティティと熊谷さんを足して2で割ることに成功したのだ。

 

それはさておき、「真似すること」がブログを続けるコツなのだと私は考えている。

「この人の文章面白いな!」と感じた時、私たちは必然と「自分もこんな風に書けるようになりたい!」と思うはずである。しかし現実世界では私たちの文才は理想とする人物との間に圧倒的な雲泥の差があり、「もう自分の文章とか泥とかそういう次元ではない。ウンコである。」と項垂れてしまう。

 

そんなときはぜひお気に入りのブロガーの文章を「真似すること」から始めてみてほしい。「盗作」ではない「真似」である。そうすることで自分が好きなブロガーの文体が自分の体に組み込まれていく。なんと淫靡な響きであろうか。いけない、私まだ処女枠なんだった。

 

実はこのパクる話、カツセマサヒコさんもお話されていたので、ぜひ下記の記事も読んでいただけたら「真似ること」の大切さがわかると思う。

 

netallica.yahoo.co.jp