私の友人がヒモになりかけているので、誰か養ってあげてくれませんか。
昨日「パラレルワールド」という異名を持つ友人に再会した。
前回も記事にした、あの「パラレルワールド」である。
高校3年生あたりからの付き合いということもあり、かなりの頻度で会っているため、異様に高い声や異様な言動にさほど気にすることはなくなった。
私は彼女のことを「パラレルワールド」もとい「さかな」と呼んでいる。
だいたいのイメージはこんな感じで、愛すべき容姿に若干の不憫さが含有されている。
そんなパラレルさかなの最近の悩みは電話応対らしい。
あまりの声の高さに幼児と間違えられ「お父さんかお母さんはいるかなぁ〜?」と言われたこともあるらしい。電話を代わってあげたいと思うほど不憫である。
そんな彼女は人のためになるような仕事がしたいと思いつつもバリキャリとは程遠い「働きたくなぁい」人間である。誰か養ってあげてくれませんか?
彼女は大学内においてもそのキャラクターで精通しているらしく、ついには教授にまで
「機を織りなさい。」
と言われたそうだ。生きていく上でお金は必要だからせめてお金は稼ぎなさいねという意味らしいが、てんで意味が分からない。パラレルさかなはついに鶴か何かになるつもりなのだろうか?やはりパラレル付近の人間もパラレルである。
また彼女の付近にはすごく頭のキレる先輩がいるらしい。いわゆるバリキャリ人間であり、パラレルさかなと一生交わることのない並行世界にいる人間だ。そんなバリキャリ先輩に向かってパラレルさかなはこう発したらしい。
「いってきます、いってらっしゃい、お帰りなさい係をするので養ってください。」
どこのヒモ男だ、お前。
いけしゃあしゃあとよくもそんなことが言えるものだなあと思った私は、ブログのネタにしようと必死にメモを取る。一言一句逃してはならない、この爆弾発言。誰か本当に養ってあげてくれませんか。
そんなパラレルさかなに「やばいね〜、アダルトチャイルド」というと本人も自覚済みなのかスレた顔をして「・・・やっぱ、ピーターパンか」と呟くのであった。これに関してはピーターパンもとばっちりすぎて驚愕するレベルであろう。
またパラレルさかなはこの並行世界の食べ物があまり好きではないのか、とてつもなく偏食である印象を受ける。ご飯を食べにいっても「・・・あ、トマトが入ってる。」と言って私の皿に寄こしてくるのだ。ミニトマトにすら怯むのである。
またトマトだけではなく、「紅茶とコーヒーとスースーするガムとわさび」が嫌いらしい。ラインナップの仕方もパラレルであるため、私のメモする手は止まらない。こいつが発言する間、私は手を忙しなく動かすしかないのだ。
次に会うのはいつになるのか分からないが、それまでに私はパラレルさかなを養ってあげてくれるような素敵な男性を探してあげたいと思う。